今年、発売したFT-818のミリタリーペイントは、大変人気でした!
ただ、板金屋さんにお願いして、何層も車用の塗装をペイントしてもらうため、非常に大変!
また、発注する側も、元には戻せないので、覚悟がいるわけです……苦笑。
もっと手軽に、ペイントはできないか……とずっと考えていたんです。
「そうだ、シールにしたらいいんじゃないか!」
ということで、今回、迷彩のシールを開発をスタート。
「印刷してシールにするだけ」だから簡単なのかなと思っていたんですが、これが、実はものすごい難しい!
印刷屋さんに全面的に協力をしていただいて、シートの選定からスタートすることにしました。
まずは、貼りやすくて剥がれないこと!
金属に綺麗に貼れるというのがなかなか難しいのです。
かなりの粘着力が必要なのです。うまく貼れたと思ったら、二日ほどで角から剥がれてきていたり……。
また、同時に、いざという時には、きちんと剥がれる必要もあります。
溶剤を使わないと剥がれないとか、剥がす時表面を痛めるようではだめです。
結局「剥がれないけれど、剥がしやすい」ものが欲しいのです。
また、重さと厚さも重要。
ほんのちょっとした違いなんですが、やっぱり、無線機の重さは、意外と、手が覚えているのです。
少し重いシートを貼ると、「重くなったなー」と感じるものなんですよね。
もちろん、シートを貼る以上、重くなるのは必然なのですが、許容できる範囲に収めたいのです。
そして、最後に、最難関!
表面の感触と発色です!
最初に出来上がった試作は、表面がツルツルで、色がピカピカなんですよ。
「うーん、原価は結構するのに、安っぽいよねー」
「どんな感じがいいですかねー」
「やっぱり、ざらざらごわごわした感触がある程度残り、かつ、印刷した際に、にぶい発色をするのがいいね。目立つけど、主張しすぎない……みたいな……」
「難しいですねー」
というやりとりが続き、ほぼ半年かけて出来上がったのが、ズバリ、これなのです!