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新・手作りアンテナ入門
JH5MNL 田中 宏 著
B5判 152ページ
定価1,500円(税込)
ISBN4-7898-1502-1
2001年1月1日発行
アマチュア無線家にとって,手作りのアンテナは,最後に残された自作を楽しむ領域だといってよいでしょう.比較的構造が簡単で,すぐにその効果を確認できるというのがアンテナを自作してみようというハムが多い原因です.
本書では,いかに身近な材料を使って,どう再現性のよいアンテナを手作りするかを解説していきます.材料の入手が,アンテナを自作する際の最大のポイントである,というのが本書の一つのポイントです.
目次
第1章 アンテナ製作の知識と準備
1.1 アンテナの自作を楽しもう
1.2 アンテナ工作に必要な工具・測定器
1.3 定番商品活用のポイント
第2章 アンテナ周辺ツールを作ってみよう
2.1 HF用バランの製作
2.2 簡易型電界強度計の製作
2.3 HF用超簡単アンテナ・チューナーの製作
2.4 同軸ケーブルの応用
2.5 話題のポータブル機 FT-817用超簡単チューナーの製作
第3章 HF帯のアンテナ製作
3.1 簡易型3.5MHz/7MHzダイポール・アンテナの製作
3.2 3.5MHz-7MHz用バーチカル・アンテナの製作
3.3 アパマン・ハムでもHFに出たい 超簡単ベランダ用ロング・ワイヤーの製作
3.4 オーソドックスなトラップ挿入タイプ HFマルチバンド・ダイポール・アンテナの製作
3.5 14MHz-28MHzに対応したマルチバンドループの製作
3.6 18MHz-28MHzマッチング回路付きダイポール・アンテナの製作
3.7 18MHz-50MHz用簡易型マルチバンド・ダイポールの実験
3.8 入手容易な材料で軽量に仕上げる 21MHzダイポール・アンテナの製作
3.9 DXのメイン・ストリート21MHz用 3エレメントHB9CVアンテナの製作
3.10 2本の組み合わせも可能 29MHzJ型アンテナの製作
3.11 WARCバンドを含むHFオールバンドにQRV可能 簡易型T2FDアンテナアの製作
第4章 V・UHF帯のアンテナ製作
4.1 調整が楽にできるよう現代風にアレンジ 50MHzJ型アンテナの製作
4.2 シンプルにディレクター1本 50MHz2エレメント八木アンテナの製作
4.3 シンプルな50MHzHB9CV アンテナの製作
4.4 2エレメントからバージョンアップ 50MHz5エレメントHB9CV アンテナの製作
4.5 U・VHFマルチバンドに出られる 144MHz-1200MHzAWXアンテナの製作
4.6 作って楽しめる,使って重宝する 144MHz-430MHz簡易ディスコーン・アンテナの製作
4.7 段数は自由 144MHz2-4段コーリニア・アンテナの製作
4.8 多エレメント八木に挑戦してみよう 144MHz6エレメント八木アンテナの製作
4.9 給電部はフォールデッド方式 144MHz11エレメント×2 八木アンテナの製作
4.10 位相コイルを工夫した 430MHzコーリニア・アンテナの製作
4.11 八木アンテナ製作の入門 430MHz6エレメント八木アンテナの製作
4.12 机上でも作業できる 1200MHz13エレメント八木アンテナの製作
4.13 無指向性でも利得のある 1200MHz4段コーリニア・アンテナの製作 CQオームの書籍レビュー
今週は、『新・手作りアンテナ入門』を読んでみました。
現在、アンテナ自作をしている方は多いと思います。
なかなか、無線機一台作れ! と言われても困りますが、アンテナであれば、種類にもよりますが、なんとかなるものです。
ちなみに、うちの父の時代は、無線機も全部自作でしたが……。
知り合いから、「オレ、こんなの作ったんだ、よく飛ぶんだよ」と空き缶改造型のアンテナを見せられたりして……、そんな経験ありませんか?※本書には空き缶型のアンテナの話はないです。悪しからず。
私もちょっと作ってみようかな……という方にお勧めです。
さて、アンテナ関連の書籍は各種出ていますが、(『ワイヤーアンテナ』・『アンテナハンドブック』)中でも、もっとも自作にウエイトを置いた作りになっています。
だいたい丸一日かけて読了しました。
最初に、工具・材料のリストがあります。
詳しい各アンテナ原理の説明はなし。
日曜大工で、休日一日で一本作ってしまおうという本です。
材料は、例えば、針金、木材、プラスチックの板、園芸用の道具、物干し竿 などなど。
作るのは、3.5/7MHzダイポール、バーチカル、ロングワイヤー、マルチバンドループ、HB9CV、T2FD、50MHz2エレ八木、簡易ディスコーン、144MHz6エレ、144MHz11エレ×2、430MHzコーリニアなどなど、代表的なバンドと各種アンテナが網羅されています。
作りたいアンテナの項目だけ読めばいいので、一冊全部読む必要はありません。
さて、難点も幾つか。
やはり、理論的な部分の説明が少ないので、目的のパーツが手に入らない時の代用、応用が難しそうですね。寸法も崩していいのか、必須なのか、分かりづらい。
まあ、あくまで、趣味の自作ですから、とりあえず、似たものでやってみて、ダメなら、また、考えるという姿勢でいいんですけどね……。
それから、多数のアンテナを説明してあるので、一本のアンテナの説明は、3-4Pほど。個人的には、もう少し説明が詳しいといいなぁと。
写真も白黒で少ないので、その辺りも辛いなぁ。
細かい数値を読むのは、紙質の問題もありますが、かなり気合いがいります。
とは、いいながらも、現在、貴重なアンテナ自作本。
アンテナ自作派の方は、一冊持っておく必要がありますよ。
さて、最後に一つ、感想。
見る限り、本書で作られるアンテナも(性能は分かりませんが)いろいろな点で健闘していると思います。
安い材料で、軽く、そこそこの強度がありそうです。
ただ、そういう視点でみると、メーカー品(商品)は、価格・重量・強度・デザインの点で、さすがによく出来ているなぁ……と改めて思ってしまいますね。
それらの諸点では、自作品は、完成品にはかないません。
ただ、その試行錯誤と工作の過程、そして完成の喜びだけは、市販品がもっていない価値なんだなと思いました。
日曜日の朝、ホームセンターで材料を買って、夕方にはアンテナ一本完成。夜のビールが旨いというものです。
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