■受信改造って何?
アマチュア無線機は原則としてその使用バンド(アマチュアバンド)以外の周波数は受信も送信も出来ません。
しかし、本体を受信改造してやると、受信範囲だけは、アマチュアバンド以外まで広がるものがあります。例えば、144MHzシングルバンド機であれば、本来144.00から146.00MHz(送信受信)ですね。それが受信改造してやると110-170あたりまで帯域が広がるのです。(機種によってその幅は異なります)
同様に430MHzのシングルバンド機はやはり430MHz周辺の受信幅が広がります。
また、デュアルバンド機であれば、144側も430側の受信幅も同時に広がります。
■どんなものが聞こえるの?
例えば、機種によっても異なりますが、消防無線・船舶・鉄道、エアーバンドなどです。
その他にも思いもかけない電波が受信できるかもしれませんよ。
■受信改造の方法は?
以前は、このキーとこのキーを押しながら電源ONなど簡単なもの(コマンド改造)でしたが、最近のものは、中のチップを取り外し、コマンド入力という二段階の手順を踏むなど複雑になっています。
改造作業で本体を壊す可能性も大きく、また、壊してしまった場合、メーカー保証はききませんから、よく慣れた人でなければお勧めしません。

VX-7の受信改造の場合、画像の5円玉の隣に黒い『粒』がありますが、これを本体からはんだごてで取り外しています。
その上で三つのボタンを押しながら電源をオンにしますと(コマンド)、受信範囲が広がります。
リセット動作をしますと、広がった受信範囲は元に戻ってしまいます。
このコマンド部分を再度、入れ直してやる必要があります。
■送信改造は出来ないの?
送信改造は出来ません。かつての無線機は送信改造できるものもありましたが、現在は出来ないように作られています。▽にJの文字がついた通称『Jマーク』付き無線機は送信改造できないように作られています。
■受信改造は違法なの?
いいえ。受信改造は違法ではありません。送信改造も違法ではありませんが、当然、アマチュアバンド以外で送信すれば違法です。
また、送信改造して、アマチュアバンド以外で送信すると、緊急時など、本来のバンド使用者に混信を与え、大変な損害を与える可能性もあります。
■保証規定は?
メーカー保証の内容はそのまま適用されますのでご安心下さい。メーカーも現在は、なかば『受信改造』を前提に製品をつくっているのが実状です。
■もともと広帯域受信機能付きの無線機やレシーバーにも受信改造済みって書いてあるけど?
そのとおりです。広帯域受信機能付きの無線機やレシーバー(受信機)はもともと受信専用につくられていま
すから、広い範囲を受信できるようにつくられています。しかし、上から下まで全てが受信できるわけではなく、虫食いのように、一部の周波数帯は受信できな
いようになっています。
カタログなどを見ると、例えば、100-1299MHz(一部の周波数を除く)と記載されていますが、その一部の周波数まで受信できるようになるということですね。
■アルインコの受信機には受信改造済みの記載がないんですが……。
アルインコなどアマチュア無線機器工業会に所属していないメーカーの受信機は最初からフルカバー状態(他社で言うところの受信改造済み状態)になっています。また、改造によって、アルインコさんの一部機種では秘話解読機能が追加されるモデルもあります。 |